父親が亡くなってすぐに、兄が2年前に父から預かったという遺言書を出してきた。その内容は、すべての財産を兄に相続させるというものだった。しかし、亡くなる5年ほど前から次男である私と私の妻だけが父の世話をしていたことから、遺言書の内容は理不尽で納得しがたい。もしかしたら、兄が遺言書を偽造したのかも知れないので、本当に父が書いたものであるか調べて欲しい。なお、兄とは不仲であり、ここ数年はやり取りはないが、兄の営んでいる事業が苦しいということは把握している。そんな状況もあって、偽造を疑った。
お電話でのご相談時にこのようなご説明をされる方がいらっしゃいますが、筆跡鑑定ではこのようなお話しは不要です。筆跡鑑定に無関係であることも理由の1つですが、鑑定人として一方的な状況説明を聞くことで鑑定での判断にバイアスがかかりかねないということもあります。したがって、遺言書は父が書いたものか調査を希望する旨だけお伝えいただけたら良いのです。
