 |
この連載で「文章完成法」にトライしたときのこと、精神科のお医者さまに「字を見ると比較的キレイなので、バランス感覚があり、美に対する意識が強い」と診断していただいた。この診断法は本来は書かれた内容について分析するものであり、筆跡に関しては「オプション」のようなもの。でも、自分でもかなり当たっていると感じた。筆跡のプロならばもっと詳しいことがわかるに違いない、と今回は”筆跡診断士”のもとを訪れることに。
診断をしていただく前に、私はあらかじめ手書きの文章をファックスで送っておいた。文面はコレ。「根本先生/先ほどお電話させていただきました/Hanakoのライター柏木です。/○日○時にお伺いさせていただきます。/よろしくお願いします。/(って、このくらいの文章で診断可能でしょうか?)」(/は改行)。
約束の日時に筆跡診断士の根本寛先生を訪れる。先生は中小企業の社長さんといった雰囲気の、貫禄のなかにも親しみやすさのあるオジサマ。まずは筆跡診断について簡単なレクチャーを受ける。
|
|
「筆跡診断は心理学の一種です。文字と文字の間隔が狭い人はせっかちとか、文字とその人の行動傾向は密接に結びついています。筆跡はその人の行動の”痕跡”であり、行動の痕跡をみればその人の行動傾向がわかり、その行動の元になっている性格もわかるというわけです。」
なるほど。で、私の文字からはどんな性格がわかるのかしら?
「まず、《根》など”木へん”の横棒から上に突き出ている部分、”頭部突出”といいますが、これが大きく出ている人はリーダー格の人が多いです。が、柏木さんの場合は控えめ。自己主張せずに、相手に合わせることが上手な性格では」と先生。
|
|
うーん、お調子者ゆえ人に合わせるのはたしかにうまい。それにしても、この連載でよく診断されることなんだけど、やっぱり私って人の上に立つタイプじゃないのね・・・・・・
「《電話》の《話》の口の部分の右上部分など、折れ曲がっている部分を、転折といいますが、これが丸くなっているのは考え方が柔軟で、アイデアとユーモアにあふれている人」の言葉も当たっている気が。
さらに先生は話を続ける。
「《文章》の《章》の下に突き出る縦棒が柏木さんの場合、長いですが、これを”下部長突出”といいます。これは意欲の表れで、こうと決めたら、トコトンまでやる人・・・」
と、ここまで聞いて、意地悪な私は心の中でニヤリと笑った。実は私、その正反対で、何をやっても長続きしないタイプ。これまで挫折した趣味や習い事といったらベリーダンス、ピップポップ、ウェイクボード、ボディボード・・・とキリがない。すると、「・・・なんですが、柏木さんの場合、文章の改行が多く、文字のハネも弱いので、ダメとわかった時点でサッサと切り上げるタイプです」だって。
ひぇ〜、まさにそのとおり。筆跡診断の正確さとともに、己がリーダーになれない理由はこの中途半端さにあるのでは、と実感した今回だった。
|